メッセージ
モビリティ社会からの
多様なニーズに
応えていける
人材を生み出していく
近年、自動車は社会的・技術的に広い視点のモビリティという概念で語られるようになりました。モビリティとは車を含むあらゆる移動手段や関連サービスを指し、その進化は今後ますます加速してまいります。
一方それを支える整備士の役割も変化しています。動力源の電気化に伴い電子制御や高圧バッテリー、自動運転や通信など、対応すべき技術領域は広がり、故障内容の聞き取りや整備の結果の説明など、お客様とのコミュニケーションも求められます。整備士は専門性を活かしながらお客様一人ひとりの心に寄り添うホームドクターのような存在だと思います。
本学園3校はトヨタ直系ということもあり最先端の設備・教材を豊富に配備しており、培った教員の高い教育力で学生の皆さんをこの時代に対応できるプロの整備士に育ててまいります。
またレース活動への参加、海外・国内研修旅行など様々な学外活動やトヨタ流人材育成で人間力も高めてまいります。
昨今は入学生全員が車好きとは限りません。そこで、まずは車を好きになってもらいたい。少し手を加えると性能がアップしたとか、乗り心地が良くなったという経験を通じ面白さを感じてほしい。カート体験やカスタマイズ、学生フォーミュラの参加などはそのためです。
整備士はお客様に安全・快適な生活を提供、ひいては社会全体の安全と快適を支えるやりがいのある仕事です。人生をかけるに値する職業として是非一度興味を持ってほしい、またその時は本学園に飛び込んできてほしいと願っています。
トヨタ整備学園 理事長
横山 裕行
本学で高い技術と
豊かな人間性を養い、
広く自動車業界で活躍を
トヨタでは整備士の皆さんを『エンジニア』と呼んでいます。これは、整備士の仕事が単にオイル交換やブレーキの点検・修理といった機械的〖=メカニック〗な事に限らず、車を制御するソフトウエアや安全装備の故障診断など、車全般の専門知識をベースとした工学的なスキル〖=エンジニアリング〗を求められる仕事だからです。加えて、整備士にはお客様に安心・安全なカーライフをお過ごし頂けるよう、車の機能説明やサービス商品の紹介といったお客様に寄り添うコミュニケーションスキルも求められています。
自動車整備士の人材不足が社会問題化する中、整備士の労働環境や処遇は急速に改善され、またその働き方も変化しています。皆さんが想像するサービス工場の現場とは大きく異なっていると思います。
本学園では、技術と人間性を兼ね備えたプロの整備士を、経験豊富な教員が最新の教材・設備を使って親身になって育成しています。卒業生の累計は6万人を超え、整備士のみならず車両や部品の開発といった道に進む方もいます。それぞれが日本の自動車産業を支えるべく、広く活躍しています。
将来自動車業界で活躍したいと思っている皆さんが、本学園に興味を持って頂き、その門戸を叩いて下さることを願っています。
トヨタ整備学園 法人本部長
永田 透